こどもと考える、未来のキミ。未来のシゴト。

aiko@キャリコン目指して勉強中!大人の皆さん、子どもたちと一緒にキャリアの勉強しませんか♪

ウクライナから。

少し前のことですが、

子供達と近くの海へ磯遊びに出かけました。

 

子供達が「でっかいの捕まえたー!!」と叫ぶと、

外国人ファミリーが興味津々。

 

大きなカニを見て🦀張り切るパパさん。

こちらの子供達と同じくらいの年ごろの兄妹を連れてます。

 

英語ではない聞き慣れない言葉に、

どこの国の言葉かしらと聞いてみると、

少年が「教えても良いか聞いてくる!」と。

 

外国の子は、用心してるのね。

日本も気をつけないと、、なんて思っていると「ウクライナ🇺🇦!」と。

 

「・・ウクライナ?」と子供達が真顔に。

私も、一瞬絶句し、「ウクライナから来たの?」「そうなの、、よく来たねぇ。」と声を絞り出した。

 

普段はニュースを見て「ゼレンスキー大統領頑張れ」とか「早く戦争終われー!!」なんて言っている子供達だけど、子供達なりに思うことがあったのだろう。

 

🦀カニを一緒に捕まえるか聞くと、🧑「キモチワルーイ」と少年。

パパさんはカニを食べてみたい、と子供達に網を借ります。

 

「このカニは食べれないよ、、」と子供達に諭されるが、ウクライナのパパさん目が輝いてます。

 

私はカニ捕りを待つ間、兄妹と日本語を教えたりウクライナの言葉を教えてもらったりしながら、泳いで待つことに。

 

🧑「僕のお父さんはウクライナ人で、おばあちゃんはロシア人だから、僕はロシアも入ってる。僕はロシアに2回遊びに行ったことがあるんだよ。夏休みに会いに行きたかったけど、大変だから日本に遊びに来たよ。海で遊んだことがあまりないから、ドキドキしてる。」

 

👩🏻「ロシアには旅行に行った事があるよ。言葉はスパシーバ!とブラボー!しか覚えてないけど、ロシア料理は美味しいと思って、日本でも食べに行ったり作ったりしてる。」

 

🧑「スパシーバ!久しぶりに聞いた!もう一回言ってみて!おばあちゃんどうしてるかな。ウクライナにもロシアの血が入ってる人はたくさんいるし、ロシアにもウクライナの血が入っている人はたくさんいるんだ。僕はロシアも好きなんだよ。ここの海は、ロシアに繋がってる?」

 

少年は、故郷のことではなく、ロシアへの愛と想いをずっとずっと話していた。

もしかしたら故郷のことは話せない状況なのかもしれない。

彼の口から憎しみや悪いものが語られることは無く、ただただ悲しみが漏れ聞こえるようだった。

 

8歳の少年の切実な願い。

それを淡々と訴える姿に、私たち大人は何をやっているんだろうと。

自分の無力さと、子ども達が期待を持てる未来のために何が出来るのか、頭の中がグルグルしています。

 

「もし私が、ウクライナに生まれていたら?今、何を考えるでしょう?」

「もし私が、ロシアに生まれていたら?今、どうしているでしょう?」

 

どうか、国家は、暴力でなく言葉での交渉を願います。

そして、言葉を使う前に、相手の状況も想像して欲しい。

自分達のやりたいこと、必要なことを主張することも大切。

 

けれど、生まれも育ちも違うのです。

異なる国家で生まれ、異なる食べ物を食べ、異なる言葉を使い、異なる教育を受ける。

考え方が異なるのは当たり前。仲良しこよしが出来ないのは仕方がない。

 

でも、言葉では通用しない、から、暴力で解決する、のは動物と同じだよね。

なんのために人間は、理性と思考をもって生まれたのか。

それぞれ妥協しながら、交渉しながら、良いところを認め、合わないところを色々な国と話し合いながら譲り合いながら、、やっていきたいものです。

きっと、時代が変わったら、ベストな考え方・やり方は変わるよ。

だから、いつもいつも話し合うことが必要だと思う。

そんなのは理想論だ、と投げやりになる前に、この少年の目を知って欲しい。

 

愛と悲しみと、諦めと希望に満ちた、静かなあの目を。

 

彼とご家族、そして世界中の皆さんが、どうかご無事でいられることを、心から、心から願います。

 

日本は、彼らが安心して過ごせる国でありたいと思いました。

それも、一人一人の生き方が大切ですね。

病気との闘いも大変だけどさ、自分を律する自分との闘いも大変だ。

 

彼の目、本当に綺麗だったな。

子供達にとっても忘れられない一日になった。